新宿区動物病院の花園動物病院は犬・猫・ウサギ・ハムスター・フェレット・小鳥を診察。

 獣医学部新設と関連して首相による行政の私物化が最近の2ヶ月間皆さまの話題となっています。9月に入ってもこの話題は一向に終息する気配がありません。今回は新獣医学部が卒業生を世に送り出した後の結末について考察したいと存じます。
 獣医学部を新設するために校舎等の建設費が地元建設業と関連業界を潤わせて、さらに新設後6年目以降は千名程度の学生が常時学舎に通うことになるので、地元に対するある程度の経済効果はあると判断されます。しかし、新卒の獣医師の多くが愛媛県はじめ四国の公務員獣医師として残るかという点について疑問があります。50年以上前に開設された青森県の私立大学獣医学部の2017年の卒業生のうち青森県に就職した者は1名でした。愛媛県で新設予定の私立大学獣医学部の卒業生も同様の就職状況が予見されます。地方県庁の獣医師の採用を増やすためには待遇改善しかありません。例えば県の獣医師の給料を今の2倍にしてはどうでしょうか。全国から獣医師殺到します。大学誘致のための費用や校舎建設費よりもはるかに安い費用で確実に目的が達成されます。また巨額の誘致費や校舎建設と関連する補助金の一部が首相と周辺の政治家等にキックバックされていないかどうか気になります。
 大多数の卒業生は卒業後60歳前後の定年までほぼ40年間獣医師免許の必要な職場で働く必要があります。しかし、40年後日本はどうなっているのでしょうか。人口の大幅な減少により全国的にペットの飼育人数は減少するにも拘わらず、都市部の開業獣医師の数は最近の10年間も増加し続けています。このため歯科医院に次いで倒産・廃業の危険性が高い業種第二位に格付けられています。40年後はさらに悲惨な状況になります。他方農村部では関税引き下げで海外から安価で良質の畜産物の輸入が増加するので、食用動物と関連する獣医師免許の必要な職場は大幅な縮減・縮小が現実となります。新設獣医学部卒業生は獣医師免許の必要な職を求めて定年までいばらの道を彷徨います。残念ですが、彼らは某学校法人のための人柱となりかねません。獣医師ばかりでなく既存の技術者の活動分野の多くは将来じり貧が予想されます。40年後人口が大幅減少する日本で社会的ニーズが一層高まる人工知能、ロボット、安全保障関連の技術者養成に資本と資源を集中投入するべきです。
 さて、当院の本来の9月のお知らせですが、まだ暑熱が厳しいので特にワンちゃんの暑さ対策にご配慮ください。マダニ媒介性感染症がネコからヒトに伝播して死亡した症例がマスコミで大々的に報道されていますので、マダニなどの外部寄生虫の防除も行いましょう。また、9月は急に涼しくなるのでワンちゃん・ネコちゃん共に膀胱炎を発症し易くなります。トイレに何回行ってもオシッコが出ない場合は要注意です。特にオス猫は尿道閉塞を起こし易く丸2日間オシッコが出ない場合は死に至ります。獣医師の診察を受けましょう。
 9月の新宿区民の飼い主様を対象とするペットなんでも無料相談は日曜日午後3時から4時まで行います。


院長 獣医学博士(北海道大学) 東京農工大学獣医科元教授
金子賢一 2017年9月1日

2017/9/1
●急に涼しくなる秋口から春まで膀胱炎にご注意
9月から3月まではワンちゃん・ネコちゃんの水分摂取量が減少するため、膀胱炎が発症し易くなります。
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●紫外線・暑熱による健康障害
5月から10月までの間は熱中症以外に、ノミやダニなどの外部寄生虫が関与しない急性皮膚病などの思いがけない病気が発症する機会が多くなります。
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●ノミ・マダニなどの外部寄生虫の防除
最高気温が25℃以上の夏日が続くと、ノミの成長期間が約2週間に短縮されます。夏は油断をするとノミが短期間で多数発生します。
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●フィラリア症
フィラリア症の予防薬を2017年5月5日から1ヶ月間隔で12月まで継続して投与すれば、東京における2017年のフィラリア症は完全に予防されます。
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