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ペット通信

皮膚炎について

花園動物病院 犬

ワンちゃんの皮膚炎は環境由来の外部寄生虫、真菌(カビ:ヒトの水虫の病原体と同じ仲間)や食物などが原因となる外因性の皮膚炎と内因性のアトピー性皮膚炎に大別されます。外因性の皮膚炎は完治可能です。一方、内因性の皮膚炎の場合は治療により回復しますが、再発する可能性があります。

皮膚炎の原因となる外部寄生虫にはノミ、センコウヒゼンダニとニキビダニ(毛包虫)が知られています。ノミが多数寄生している場合は飼い主さんが虫体を視認できますが、少数寄生の場合は視認することは困難です。ノミが吸血する際に皮下に注入する唾液がアレルギーの原因となって皮膚炎が発症します。ノミの虫卵は産卵後直ちに宿主以外の環境(カーペットや畳の表面など)に落下するため、飼い主さんがノミの卵や幼虫を衣服や靴に付着させて自宅に持ち帰ることがあります。

センコウヒゼンダニは皮膚にトンネルを形成してそこに浸みだしてくる体液を吸収するため、ワンちゃんは寝ているときも激しく痒がります。このダニは犬同士の接触により容易に伝播します。ですから、ペットショップで購入したワンちゃんやペットホテルなどの集団飼育の施設に滞在した場合はもちろんのこと、散歩中のワンちゃんと挨拶を交わしただけでも伝播する可能性があります。

ニキビダニ(毛包虫)は全てのワンちゃんに出生時すでに寄生しています。大多数のワンちゃんでは免疫が正常に機能しているため皮膚炎は発症しません。しかし、免疫機能が未成熟な1歳未満の幼犬や、免疫機能の低下した老齢犬などでニキビダニが皮膚内で増殖して皮膚炎を発症することがあります。ニキビ様のできものと強い痒みが特徴です。駆虫剤を投与することにより完治させることが可能です。

皮膚炎の原因となる真菌は真菌性皮膚炎を発症しているイヌとの直接・間接接触によって伝播します。風呂場の壁に生えているカビは皮膚炎の原因にはなりません。ペットショップやペットホテルなどで真菌性皮膚炎を発症しているイヌと濃厚な接触を経験したワンちゃんが発症します。真菌性皮膚炎の初期症状の特徴は発赤や痒みを伴わない脱毛です。抗真菌剤の投与により完治させることが可能です。

食物性の皮膚炎の場合はフード中のたんぱく質を変えることによって発症を抑えることが可能です。例えば牛肉をたんぱく源とするフードから鶏肉のものに変えてみることが重要です。

ネコちゃんの皮膚炎もワンちゃんと同様に外因性と内因性のものに大別されますが、食物が原因となる皮膚炎はまれです。外因性の外部寄生虫や真菌によるものを除くと、ほとんどが内因性の皮膚炎です。紫外線の強くなる季節に頭部に皮膚炎が集中する光過敏症の症例の多いことがネコちゃんの特徴になります。

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