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ペット通信

ワンちゃんの食事の与え方

ワンちゃんの食事について

花園動物病院 犬

食事の与え方によって家族の一員としての位置付けが変わります。食事を最初に与えればわがまま犬に、最後に与えれば家族の気持ちを配慮する賢いワンちゃんになります。

犬は家族のなかで最後に食事をさせましょう。わがまま犬になって困っている飼い主さんのほとんどは食事の与え方を誤解しています。ワンちゃんの食事は、小さいお子様を含むご家族全員が食事、デザートそして食後の飲み物などもすべて済ませてから、与えてください。そしてワンちゃんに食事を見せて、待て、待て、を繰り返して遊んでやってから与えればなお結構です。

調理中や人の食事の最中に、ワンちゃんがうるさく吠えても応じて与えてはいけません。犬が吠えた時に何でも応じてやると、犬は自分が家族のなかでNo.1のボスになるまで吠え続け、最終的には飼い主が触れただけで咬むようなわがまま犬になってしまいます。犬は集団における序列を正確に認識します。自分を迎え入れてくれた家庭で、誰が主導権を握っているか、自分が今何番目になっているか、そして自分がNo.1になれるかどうかを瞬時に正確に認識するという特殊な能力を持っています。

余談になりますが、夫婦喧嘩をしょっちゅうしているような主導権が乱れているご家庭では、ワンちゃんはどちらの指示に従えばよいのか、また自分が何か悪いことをしたために周囲で争っているのか理解できないため、膀胱炎などのストレス起因性疾患に罹患することがあります。犬は家庭内ストレスを表現する測定器とも言えます。

食事の量と肥満について

生後1年以上のワンちゃんは1日2回、1回5分以内で完食する量を与えます。10秒以内に完食する場合は量が少ないかもしれません。食べ残しは回収してください。食べ残しを出したままにしておくと、食欲不振や肥満の原因となる可能性があります。

肥満の判断基準について

ワンちゃんに固有の体格があるので、犬種による基準などはありません。4本足で立ったワンちゃんを上から見て、腹が胸よりも細ければ筋肉質、ただし、肋骨(あばら骨)の形が皮膚を透過して見えれば痩せ過ぎ、腹が胸と同じ太さならばやや肥満、腹が胸より太ければ完全な肥満です。

肥満犬は人間と同様に糖尿病、心臓疾患などの成人病の発症率が高くなります。肥満は食事によるカロリー摂取量が多すぎることが原因ですので、食事量を減らすか、減量用のボリューウム増大・カロリー減の食事に変える必要があります。カロリー摂取量を減らす以外の対応はほとんど効果がないばかりか、逆に健康障害を引き起こす可能性があります。運動量を増やしても目標達成前に関節や腱などの運動器官を痛めてしまいます。

子犬の食事について

生後1年未満のワンちゃん、特に離乳から5ヶ月までは胃が小さいため、1日2回の食事では成長に必要な栄養が十分に摂取できません。1日3・4回、5分以内で完食する程度の量を与えましょう。ご家族とワンちゃんの食事時間が近接する場合、必ずご家族の食事終了後に与えましょう。離乳後の子犬は5・6時間程度食事を待たせても、健康障害は発生しません。

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