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ペット通信

椎間板ヘルニア・変形性脊椎症

花園動物病院 犬

ワンちゃんが高いところから飛び降りたり階段を昇降した後に、後ろ足がもつれたり動かなくなったりすれば、椎間板ヘルニア・変形性脊椎症の可能性があります。

胴体の長い体型のワンちゃん、例えばミニチュアダックスフントでは、背骨にかかる体重の負担が他の犬種より大きいので、椎間板の軟骨がずれ易く脊髄神経を圧迫し易くなっています。頸部、胸部、腹部、腰部の脊椎椎間板のうち、腰部の椎間板で発症する症例が最も多くなっています。 腰部椎間板ヘルニアが発症すると、腰部疼痛から始まり、後ろ足の運動失調・麻痺が認められ、進行すると自力での起立・排便・排尿が困難になります。ここまで悪化すると治療しても回復させることは望めなくなります。肥満犬では体重増量の負荷が運動時に腰部に集中するため、腰部椎間板ヘルニア発症の危険性がさらに高まります。

肥満犬かどうかは、大体の目安ですが、ワンちゃんを上から見て腹部が胸部より太い場合は肥満、細い場合は非肥満となります。当院で椎間板ヘルニアと診断されたワンちゃんは肥満の症例に限られます。肥満の予防が椎間板ヘルニアの予防になります。肥満のワンちゃんには食事制限が効果的です。食事制限は徐々に行い、例えば毎食スプーン一杯ずつ、7~10日で一日の食事量を一割減らすようなやり方が望ましいです。市販の減量用フードに変えても良いです。
しかし、ワンちゃんの大部分は幾ら食べても満腹感を感じないという研究データもあり、減量用フードでも飼い主さんが量をきちんとコントロールしない限り、肥満は解消しません。去勢・不妊手術を受けたワンちゃんは性行動にエネルギーを使わないため、市販フードの給与量表の最低量を与えても肥満になることがあります。運動で減量させる試みは、逆に運動器官を傷めて健康障害を招く危険性があります。

また、老化現象に伴って脊椎の椎体骨自体が変形して脊髄神経を圧迫する変形性脊椎症も椎間板ヘルニアと同様の症状を示します。治療法として従前は外科療法が施されていました。しかし、痛みを放置すると結合組織が増殖して神経組織の回復を妨げることが、最近わかってきました。発症直後できるだけ早期に痛み止めを処方して通常の自力運動を行いながら脊髄神経を回復させる内科療法が有効です。
ワンちゃんの椎間板ヘルニア・変形性脊椎症は比較的頻繁に認められますが、ネコちゃんでは稀です。

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