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ペット通信

ワンちゃんの心臓病

花園動物病院 犬

お宅のワンちゃん、変な咳をしませんか。また、一時的な運動麻痺が認められませんか。これらの症状は心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)のサインの可能性が高いので、獣医師の診察を受けましょう。

心臓の左心室と左心房の間にある僧帽弁の閉鎖不全症はすべての犬種に発症します。この疾病は加齢に伴って僧帽弁の弁膜自身が硬化し、また弁膜を支持している腱索が断裂することにより発生します。従来は中年(4・5歳齢)以降から発症すると考えられてきましたが、最近は1・2歳齢でも発症例が認められます。ワンちゃんが運動の際中や興奮時に咳をする場合は本疾病を発症している可能性があります。

本症の初期は心内雑音が認められるだけなので、飼い主さんはまだこの病気に気がつきません。しかし、本症が進行することに伴って、運動を嫌がり、一時的な運動麻痺(例えば、歩行中に急にびっこを引き始め、しばらくすると元に戻るなど)が認められるようになります。また、肺がうっ血することにより運動時や早朝にケヘーケヘーというような変な咳をするようになります。激しい運動を制限して心臓の負担を軽減する薬剤を飲ませることにより、延命させることが可能です。放置しておくと本症の急激な進行により突然死することがあります。

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