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フィラリア症について

フィラリアとは犬の心臓に寄生する体長10〜30cmの細長い寄生虫です。心臓内の弁膜にフィラリアが絡みつくことによりポンプとしての心機能が低下して、主要臓器の血液循環が悪くなります。血液循環障害により肺、肝臓と腎臓などの主要臓器の機能が共に低下することに伴い、発咳、運動嫌いなどの症状から始まり、数年をかけて腹水貯留や血尿などの症状が加わって、複雑な症状が徐々に進行します。これらの複雑な症状がフィラリア症です。  

蚊が媒介するフィラリア
犬の心臓に寄生するフィラリア(成虫)はミクロフィラリア(仔虫)を心臓内の血液中に産出します。このミクロフィラリアは蚊の吸血により別の犬に注入されて伝播します。蚊の吸血によってミクロフィラリアが犬の体内に侵入することを防止することは不可能です。犬の体内に侵入したミクロフィラリアが成虫になる前に予防薬で駆虫する必要があります。

フィラリア予防薬の種類
3年ほど前までは注射による予防薬がありましたが、副作用が高頻度に発生したため使用禁止となりました。現在使用されている予防薬には大きく分けて、頸部皮膚に滴下するもの(スポットオンタイプ)、おやつとしてたべられるもの(チュワブルタイプ)、そして口から飲ませる錠剤タイプの3種類があります。現在最も確実で、安全安価な錠剤タイプの予防薬をお薦めします。

2008年のフィラリア予防薬の投与開始時期
蚊は気温が14℃以上になると吸血活動を開始すると指摘されています。気温は地上1.5メートルの日陰の空気の温度ですから、ワンちゃんが散歩する道路や公園の地面付近の空気の温度は気温より高くなります。従って東京では、通常4月から11月までが地面付近に生息する蚊の吸血活動時期となります。

2008年は3月26日に東京の日中の最高気温が20℃を超えましたので、ワンちゃんに対する蚊の吸血活動はもうすでに始まっています。犬の体内に侵入したミクロフィラリアは約1ヶ月後に脱皮して、心臓を目指して血管内を泳ぎ始めます。この時期にフィラリア予防薬を与えてミクロフィラリアを駆虫します。今年のフィラリア予防薬は蚊の吸血開始から1ヵ月後の4月26日から与え始めれば完璧です。その後1ヶ月ごとに1錠のペースで与え続け、蚊の吸血活動が停止する11月から1ヵ月後の12月まで続ける必要があります。

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