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フィラリア症について

フィラリアとは犬の心臓に寄生する体長10〜30cmの細長い寄生虫です。
心臓内の弁膜にフィラリアが絡みつくことにより体内の血液循環が悪くなります。血液の循環障害により肺機能と肝機能が共に低下することにより複雑な症状が惹起されます。これらの症状がフィラリア症です。  

蚊が媒介するフィラリア
犬の心臓に寄生するフィラリアは仔虫(ミクロフィラリア)を心臓内の血液中に産出します。このミクロフィラリアが体表の毛細血管内に分布している時に蚊に吸血され、この蚊が別の犬を吸血する際に唾液と共に注入されて伝播します。

蚊によるミクロフィラリアの注入を予防することは不可能です。犬の体内に侵入したミクロフィラリアが成虫になる前に駆虫する必要があります。

蚊の吸血活動とフィラリア寄生予防対策
犬の体内に侵入したミクロフィラリアは約1ヶ月後に脱皮して、裸のミクロフィラリアとなって心臓を目指して血管内を泳ぎ始めます。この時期にフィラリア予防薬を与えてミクロフィラリアを駆虫します。

蚊は気温が14℃以上になると吸血活動を開始すると指摘されています。東京では通常4月から11月までが蚊の吸血活動時期です。しかし、今年の東京ではすでに3月下旬から日中の最高気温20℃以上の日が続いたため、3月下旬から蚊の吸血活動が始まりました。フィラリア症の予防薬は蚊の吸血開始から1ヵ月後の4月下旬から与え始めましょう。その後1ヶ月間隔で与え続け、蚊の吸血活動停止から1ヵ月後の12月まで続ける必要があります。

2年ほど前までは注射による予防薬がありましたが、副作用が高頻度に発生したため使用禁止となりました。現在使用されている予防薬には大きく分けて、首の皮膚に滴下するもの(スポットオンタイプ)、おやつとしてたべられるもの(チュワブルタイプ)、そして口から飲ませる錠剤タイプの3種類があります。
現在最も確実で、安全安価な錠剤タイプの予防薬をお薦めします。

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