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狂犬病について
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フィリピン旅行中にイヌに咬まれた日本人男性2名が平成18年に帰国後狂犬病を発症し、治療の効果なく死亡しました。平成20年3月現在、海外からの帰国者を含め日本で狂犬病は発生していませんが、狂犬病がいつ侵入してもおかしくない状況にあります。
日本・台湾・ハワイ・イギリスなどの特殊な島国とオセアニアを除く、世界の大部分の国は平成20年3月の今、現在でも狂犬病の常在地です。特に、中国・インド・フィリピンでは狂犬病による死者が毎年5万人以上、さらに狂犬病の犬の咬傷を受けた患者は毎年百万人以上と推定されています。中国を含むアジア、アフリカ諸国のなかには狂犬病の患者を正確に把握することが不可能な国・地域があります。アジア、アフリカ、南北アメリカ、ヨーロッパなど狂犬病常在地を旅行する際には、事前に人体用狂犬病予防ワクチンの接種をお勧めします。
ロシア、中国、フィリピンなど近隣の狂犬病常在国ではイヌばかりでなく、キツネ、コウモリなどの野生動物が感染源となっているため撲滅が困難となっています。これら近隣の狂犬病常在国の貿易船には感染したイヌなどの動物が同乗する可能性があり、これらの動物を介して日本の港湾地域から狂犬病が上陸する危険に常に曝されています。
また、検疫の対象とならない野生動物が世界各地から日本に輸入されているため、これらの野生動物によって狂犬病が持ち込まれる危険が常にあります。
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イヌ・ヒトの症状と感染後の状況
イヌはイヌばかりでなく、他種の動物により感染することがありますが、ヒトはほぼ100%がイヌの咬傷により感染します。咬傷口から侵入したウイルスは末梢神経を介して脳に到達します。イヌとヒトは脳障害を受けるため狂躁・沈鬱などの神経症状を示します。発症した患者さん(イヌ・ヒト共に)は現在の医療技術でも救命されることなく、100%死亡します。このため、狂犬病は感染症のなかで最も恐ろしいものとされています。
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ワンちゃんに対する年1回の狂犬病予防注射のお勧め
毎年1回の狂犬病予防注射を実施することによって、大事な家族の一員であるワンちゃんばかりでなく、飼い主さんも狂犬病の危険から守られます。予防注射はいつでも受けられますので、ワンちゃんが元気のいい時にご来院ください。
なお、平成20年度の新宿区の集合注射期間(4月14日〜18日)、特に初日の14日は混雑のためワンちゃんが異常に興奮して、ワンちゃんや飼い主さんが思わぬケガをする場合がありますので、この期間を避けてご来院いただければ幸いです。
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